ひと口30回からはじめる健康づくり!噛ミング30の健康効果について

食事の際は「よく噛んで食べること」が大切だとわかっていても、忙しい毎日では意識し続けるのが難しい場合もあります。しかし、よく噛むことはむし歯や歯周病などの予防に役立つだけでなく、全身の健康にもつながる大切な習慣です。
こうした背景から、「噛むことの大切さ」を無理なく日常的に意識するための取り組みである、「噛ミング30(サンマル)」が注目されています。

今回は、「噛ミング30」とはどのような取り組みなのか、そして生活の中で取り入れやすくするためのポイントについてお話しします。

噛ミング30とは

「噛ミング30」は、厚生労働省が提唱する「ひと口につき30回噛むこと」を目安にした取り組みです。
噛む回数が増えると唾液の分泌が促進され、お口の中を清潔に保ちやすくなるほか、食材を細かく噛み砕くことによって消化を助けるなど、さまざまな健康効果が期待できます。
特別な準備は必要なく、いつもの食事に少し意識を加えるだけで自然に取り入れられることが大きな魅力です。

よく噛むことで得られる健康効果

お口を清潔に保ち、歯ぐきの健康を守る

よく噛むことで唾液の分泌が促進されます。
唾液には食べかすを洗い流す自浄作用や、細菌の増殖を抑える働きがあり、お口の中を清潔に保つうえで欠かせません。さらに、唾液の成分は歯ぐきの健康維持やむし歯、歯周病などの予防に寄与します。

消化の促進と食べすぎの防止

食べ物を十分に噛んで細かくすることで、胃や腸への負担が軽減され、消化しやすくなります。また、噛む回数が増えると満腹感を得やすくなり、食べすぎ防止にもつながります。

脳や表情筋への刺激

噛む動作による刺激は脳にも伝わり、集中力や記憶力の向上などに良い影響を与えるともいわれています。また、噛むことで表情筋も動き、顔まわりの筋肉が適度に使われるようになります。その結果、口元のバランスが整いやすくなり、見た目の印象にも良い影響を与えることがあります。

噛ミング30を習慣として続けるために

噛む回数を意識して増やすには、普段の食事の取り方を工夫することが大切です。特に、次のような方法は無理なく取り入れやすく、続けやすいのでおすすめです。

食事のペースをゆっくりにする

ひと口ずつしっかりと味わうことで、自然と噛む回数が増えます。

ひと口ごとに箸を置き、噛む時間をつくる

箸を置く動作が「噛む時間をつくる合図」になり、早食いの予防にもつながります。

噛みごたえのある食材や調理法を取り入れる

れんこん・きのこ類・海藻類・玄米・雑穀類など、噛みごたえのある食材を取り入れるほか、野菜を大きめに切ったり、シャキシャキ感を残して調理したりすることで、自然と噛む回数を増やせます。

また、食事そのものを楽しむことも、噛む習慣を続けるための大切なポイントです。
よく噛むことを負担に感じる場合は、家族との会話を楽しみながら食事をしたり、香りや味わいをゆっくり感じながら食べたりするなど、自然に噛む時間が増える工夫を取り入れることで継続しやすくなります。

食事における注意点

噛む習慣を意識するうえで注意したいのが、左右どちらか一方だけで噛む「片噛み」の癖です。片側ばかりで噛み続けると、筋肉の緊張や歯ぐきへの負担が偏り、噛み合わせの変化につながることがあります。
また、高齢の方の場合は、噛みごたえのある食材を無理に取り入れると誤嚥や喉の詰まりにつながることがあります。そのため、食材の大きさや硬さ、調理法を一人ひとりの状態に合わせて調整することが大切です。

安全に食事を楽しむためにも、無理のない範囲で食べやすさや飲み込みやすさなどを調整し、ゆっくり食事を味わいましょう。

「噛ミング30」で健康づくりを進め、日々のセルフケアと合わせてお口を守る

噛ミング30は、お口の健康だけでなく、全身の健康維持にもつながる大切な習慣です。
食事はよく噛むことを意識し、歯みがきなどのセルフケアを丁寧に行うことで、良好なお口の状態を保ちやすくなります。
当院では、お口の状態に合わせたケア方法などをお伝えしています。お口のことで気になることがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

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