子どもの歯の色が気になる!?歯の色にまつわる正しい知識
お子さまの歯が生え変わる時期に、「新しく生えてきた歯が黄色っぽい」と感じたことはありませんか?
「むし歯?それともなにかの異常?」などと不安になる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、これは歯の構造による自然な現象です。
今回は、乳歯と永久歯の色の違いについてお話しします。
乳歯は永久歯より白い?
一般的に「歯は白いもの」と思われがちですが、本来の歯の色は真っ白ではなく、やや黄みを帯びています。
歯の露出している歯冠(しかん)部には、歯の表面を覆う硬くて半透明なエナメル質があり、その直下に歯の主成分となるクリーム色の象牙質があります。
歯の色はエナメル質の厚さによって変わり、エナメル質が薄いほど歯の色は黄色っぽく見えます。
白みの強い乳歯
乳歯は永久歯と比べて象牙質が薄く、象牙質の薄さに比べてエナメル質が厚いことが特徴です。
そのため、厚いエナメル質に象牙質が覆われて黄みが目立ちにくくなることで、乳歯は白っぽく見えます。
また、乳歯のエナメル質は白みが強いので、やや青みがかったような白さを感じることもあります。
やや黄色みがかった永久歯
永久歯は象牙質の厚さに比べて、エナメル質が薄いため、象牙質が目立ちやすくなります。
特に永久歯が生え始めの頃は、エナメル質が未完成で薄く、象牙質のクリーム色が透けやすいため、黄色っぽく見えがちです。
乳歯と永久歯が並んでいると、色の違いがより目立つことがありますが、これは成長に伴う自然な変化です。心配しすぎず、見守りましょう。
子どものホワイトニングはいつからできる?
ホワイトニングは薬剤による刺激があるため、乳歯のうちはおすすめしません。
また、子どもの歯はまだ発達途中であり、エナメル質も未成熟なため、知覚過敏などのリスクが高くなります。
個人差はありますが、永久歯が生え揃っている18歳頃が、ホワイトニングをはじめるひとつの目安です。
ただし、対応年齢や使用する薬剤は歯科医院によって異なりますので、施術を希望する際は必ずかかりつけの歯科医院で相談するようにしましょう。
適切なケアで歯の着色汚れを防ぐ
子どもの永久歯がやや黄色く見えることは自然なことですが、著しく濃い黄色や茶色っぽい場合は、「エナメル質形成不全」である可能性があるため、歯科医院で検査を受けることをおすすめします。
また、定期的に歯科医院を受診し、歯のクリーニングやフッ化物歯面塗布などを受けることで、子どものお口の健康を守りましょう。毎日の丁寧なホームケアと歯科医院でのプロケアを組み合わせることで、健やかな口腔環境を保つことができます。
まとめ
乳歯と永久歯の色の違いは、歯の構造上による自然なことです。
生え変わりの時期は、特に色の差が気になりやすいですが、成長とともに落ち着いていくことがほとんどです。
当院では小児歯科にも力を入れていますので、気になることがあればお気軽にご相談ください。
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